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拝啓 千年後の君たちへ

Column|今、私達に出来ること〜2021年のアパレル企業各社さんのエコへの取り組みについての話〜

age3026™公式サイトにお越しいただき、ありがとうございます。

age3026™(エイジ・サン・マル・ニー・ロク)は、「千年先の未来まで美しい世界を紡いでいきたい」という想いを込めて立ち上げた次世代のアパレルブランドです。

木材パルプを主原料として、三菱ケミカル株式会社のみが生産するトリアセテート繊維ソアロン™を使用することで、環境へも配慮した高品質な服を完全受注生産しています。

今回は、age3026™だけでなく、これからのエコやサステナブルな社会に向けてアパレル業界全体が取り組んでいる大きな流れについての話です。

エコへの取り組みの変化

クールビズという言葉が流行語としても認知されはじめたのは2005年。
これは環境省主導のもと、ネクタイや上着を着用せず、夏季に摂氏28度以上の室温に対応できる軽装の服装を着用するように呼びかけたものでした。(いわゆる「ノーネクタイ・ノージャケット」キャンペーン)
それから時は流れて十数年。
いまやビジネス・カジュアルといった言葉とも相まっていまではクールビズという言葉も私たちの中で定着しているように思えます。

初期のクールビズに始まるファッションからのエコへの取り組みは、エアコンの設定温度を上げることを目的とした「服」や「着こなし」に着目したものでした。
ですが、現代の取り組みでは製品化された「服」や「着こなし」にとどまらず、より本質的なモノづくりの「原点」の部分から考えるよう、意識が変化してきています。

それは製造の段階からできるだけCO2の排出をおさえるなど、地球環境に配慮した取り組みとしてアパレル企業全体に波及していると言えます。

そんなモノづくりの「原点」という部分については、例えば原料調達ひとつとってもいろんな視点があります。

バイオマス(再生可能な生物由来の有機性資源)を使うのも対策のひとつですし、リサイクルポリエステルもまたひとつです。
「どういった素材を選ぶか」からエコへ取り組んでいる企業が増えてきているわけです。

そして、こうしたエコへの取り組みは多面的で、実際には何かひとつの対策をすればエコやサステナブルだという考えではなく、もっと複合的に考える時代になってきているのです。

ユーザーとしての意識の変化

そうした時代の中で、お気に入りの服を購入するユーザーの意識も少しずつ変化してきているようです。

例えば、環境省のあるデータによると、アパレルを購入する際に「商品のサステナブルな背景に興味・関心をもっている」と回答する消費者は6割近くにのぼるそうです。

この数字を多いと感じるか、少ないと感じるかはその人次第ですが、すくなくとも10年、15年前とは大きく意識が変わってきていることは確かです。

一方で、「実際にサステナブルなものを購入している」と回答したのは一割ほどだそうで、やはり「実際の行動にうつす」までにはまだまだハードルは高いのかも知れません。

そして、「エコ」や「サステナブル」をうたっているだけで、それが必ずしもエコになるのか?はまた別の可能性があることもユーザーとしても知っておく必要がある情報かも知れません。
エコファーやエコレザーというと聞こえは良いですが、実際に環境に良いかどうかはまた別で、ビジネス・エコと呼ばれる表面的な情報を鵜呑みにしている場合もあるのが怖いところ。
ユーザー自身も知識を蓄え、背景までも考慮する必要があるということになります。

「オーガニック」という言葉の裏に、本当は何があるのか?
それを知ろうとすることが大事になってくるわけですね。

このあたりは店頭の一次的な情報だけでは実際のところまでは見えてこないというのも実情です。
正しい情報をどのようにして得るか、というのは今後のユーザーサイドの課題にもなってきそうですね。

ユーザーとしても、自分から正しい情報を取りに行って、ちゃんと選ぶ必要がある時代がやってきています。

そして、昔に比べたらエコの意識、サステナブルに関する興味・関心が増えている一方で、意識はしたいけど実際にどうすればよいかわからないという声が多くあるのも事実です。

そのためにも、よりわかりやすい情報提供をしていくということもアパレル企業の使命、役割になっていくのだと感じます。

企業は商品だけでなく、正しい情報を提供し、選んでもらう時代へ。

ユーザーは商品だけでなく、正しい情報と一緒に商品を購入する時代へ。

次世代の装い、ファッションへの意識改革が求められているようです。

「長く使う」を意識するユーザーの増加

また、近年の顕著な変化の一つとして、古着、リサイクル市場が伸びていることも無視出来ません。
今後、2028年には古着と新品の市場規模が同等になると予想されているそうです。
こうした「良いもの、使えるものをより長く」という感覚はこれからもますます強くなってくると思います。

大量生産、大量消費の時代の終わりにあって、age3026™は、服を売るだけでなく、そうしたエコ、サステナブルを意識して、長く大切に使っていただけるよう発信しています。

千年先へ、紡ぐ服。というコンセプトをユーザーのみなさんと共有しつつ、より良い未来と、より良い自分たちの生活のために、少しずつ出来ることから積み上げていきたいと思っています。

時代が大きく変わるなかで、企業も、ユーザーも、そしてファッションも大きく変わりはじめています。

ぜひ、サステナブル(持続可能)なファッションへの取り組みを一緒に楽しみながら続けていけると嬉しいです。

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